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暮らしをつくる「人・コト・モノ」インテリアと整理収納でより快適に楽しく。
『衣食住を通じて暮らしはちょっとのことでグンっと楽しくなる!』をモットーに、整理収納を中心とした事業を栃木県を拠点に展開しているのが「SSS-Style-Plus(エスエスエススタイルプラス)」さんです。今回は、同社の代表を務める小堀愛生さんに、『理想の住まい方』を手に入れるための秘訣を伺いました。
ー小堀さんが「整理収納」に興味を持ったきっかけを教えてください。
もともと大学では建築を学び、卒業後はハウスメーカーに勤めていました。初めは家をゼロから建てる新築の分野で従事していましたが,リフォーム分野への転職がきっかけで、これまで見落としていた部分に気が付けるようになりました。
▲株式会社SSS-Style-Plus 代表取締役 小堀愛生
建築業に従事する中でハード面だけでなく、ソフトの面からお客様のサポートがしたいと整理収納アドバイザー資格を2010年に取得。当時勤めていた会社に、整理収納に関する新たな部門を作り、以降たくさんのお客様に支えられ活動。2019年に独立。1年間の個人事業として活動を経て2020年11月より株式会社SSS-Style-Plusを設立。『衣食住を通じて暮らしはちょっとのことでグンっと楽しくなる!』をモットーに、皆様の毎日を楽に楽しくするお手伝いを行っている。
―どんな視点に気がつけるようになったのでしょうか?
リフォームでは、よくキッチン収納を大きくしたいといった要望をお客様からいただくことがありますがキッチンの収納を大きくすることが、本当にお客様の暮らしを豊かにするのだろうか?という疑問が湧いてきました。大きくするにしても、どれだけ大きくするのがベストなのか?については、お客様の家族構成や暮らし方,持ち物やその量,使用頻度などによって異なります。こうしたことから、お客様の理想の家を提供するためには、まずは理想の住まい方を提案しなきゃいけないと思うようになりました。
ちなみに整理収納に関して、元々は私も困っている側の人間でした。自分の家を作る時も、収納スペースを作りすぎましたね‥。自分の初めての家づくりは、失敗だったと感じています。ちなみに家を3回作れば理想的なものができると言われていますが、そうはいきませんよね。だからこそ自分の理想の住まい方については、そのビジョンをしっかり捉えて言語化していかなければならないと思います。モノが多いからといって単純に収納スペースを作るだけでは、私と同じ失敗をしてしまうと思います。
―これらがきっかけで『理想の住まい方』の提案を始めたのですね。
理想の住まい方を提案する事業を行いたいと思ったのは、もう一つ理由があります。できるだけたくさんの人に理想の生活を提供したいと考えた時に新築やリフォームを検討中の方に限ってしまうよりも,今の住まいに対し,困っている人へも含めて収納提案を行うことでより多くの方に理想の住まいを実現していただけると思い,お片づけの考え方を普及する講座やセミナーを開いたり,ワークショップを行うなど、あらゆる方を対象に様々な活動をするようになりました。
▲片づけ業界最高峰のコンテスト「片づけ大賞 2019」のプロの部でグランプリを受賞。その後も『ハウスキーピング協会 シンプルスタイル大賞2022』銀賞を受賞するなど、活躍の幅を広げている。
―今、小堀さんが感じている課題を教えてください。
お客様からInstagramで見つけた収納の写真と共に「こんな収納にしたい!」というご要望をいただくことが多々あります。しかし家族構成や暮らし方によって、その人の生活にフィットする収納の形は多岐に渡ります。憧れの方の色合いやスタイルは真似をしてもいいと思いますが、それでは「誰かにとっての良い暮らし」に合わせて住まわなければなりません。大切なのは自分自身がどんな暮らし方を望んでいるのかをまずは知ること。理想の暮らしを実現するために最も大切なことなのです。
ちなみに家づくりで何に重点を置いたのか?を伺うと、多くの人が「収納」と答えます。しかし後になって後悔する点としても、「収納」と答える人が多いのです。これは、自分の持ち物や必要な収納スペースを正確に把握していないことから起こることだと考えられます。例えば服をたくさん所有していても、それがワンピースなのか、丈が短いのか長いのかなどで、必要な収納が異なります。
▲収納施工例:図面の段階から収納計画をし、それを基に入居時にプロがチームで収納作業。引っ越しの段ボールの山もあっという間に物が決められた住所に収納されます。数年後の暮らしの変化の際にはどのようにしたらよいかなど、収納の使い方もレクチャー付き。入居してすぐ始まる日常生活。入居後3~4日目からスッキリモノが決まった場所に収納され、日々のお片づけも楽々。
―整理収納術を身につけることは、家づくりコストを抑えることにも繋がるとお伺いしました。
一般的に坪単価や収納に関しては多くの人が不安を感じるため、大きめな数字を提示する傾向があります。しかし自分の暮らしに必要な収納スペースをしっかり把握できていれば、コストを抑えることができます。1坪節約できるだけで、70~80万円はコストを抑えられますよね。もしくは別の空間にその1坪を活用することも可能です。家づくりの際は自分の持ち物を把握し、それらがどのくらいの頻度で使われるのか?を把握しておくこと。つまり、自分の暮らしに必要なモノについて、棚卸しができている状態を作れていると良いですね。
―小堀さんの、今後の展望を教えてください。
整理収納に関する啓蒙活動を積極的に行っています。全国様々な場所で整理収納に関する講演を行ったり、整理収納に関する資格を取得できる講座を提供したりしています。
インテリアと整理収納の分野は別々に考えられがちですが、私は生活空間に関わる両分野の境界を超えて、住まい方や生活について提案していけたらと考えています。現在は、日本全国にサービスを広げることにも力を注いでいます。青森、福島、埼玉、茨城、神奈川など、様々な地域においても整理収納について考えるきっかけをたくさんの人に提供し、世の中を変えていければと考えています。
―樹凛のバウムクーヘンもお楽しみいただけたとのことで、ありがとうございます!
美味しいと感じましたね。地元(栃木県)ではずっと美味しいと言われていましたし、知名度も高いのですが、ここ最近はしっとり感がさらに増したように感じます。自分へのご褒美というか、特別な感じがありますよね。やっぱり米粉ならではの美味しさが感じられると思いました。
―おわりに
『理想の住まい方』を手に入れるためには、自分の理想の暮らしとは何か?をまずは明らかにすることが重要であるということを、小堀さんは今回のインタビューで語ってくれました。ぜひ皆様も、整理収納に目を向けてみてはいかがでしょうか?小堀さんが運営する「SSS-Style-Plus」に関する詳細は、以下のHPからご覧いただけます。
株式会社SSS-Style-Plus ホームページ
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