理美容室がバウムクーヘンを始めた理由。美味しさの先に目指すものとは。

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ビューティーアトリエグループが2021年10月より、運営をスタートしたバウムハウスJURIN。2022年2月には宇都宮にも店舗をオープン。以来、口コミを中心にその味わいやコンセプトが評判を呼び、様々なお客様にJURINをお楽しみいただいております。

そもそもなぜ、理美容室がバウムクーヘンブランドの運営を始めたのか?

その裏には、まだ世に出ていないストーリーがありました。今回はビューティーアトリエグループ代表・郡司成江に、バウムハウスJURINに込められた思いを伺いました。 

郡司成江:栃木県生まれ。大学卒業後、英ヴィダル・サスーンアカデミーに留学し、現地サロンで経験を積む。 帰国後、母の経営するビューティアトリエグループに入社。サロンワークや外部でのヘアメイクなどキャリアを重ね、マネージャーを経て2010年より、ビューティーアトリエグループ代表に就任。  

これからは「理美養師」を目指す。ビューティーアトリエの新たな一歩。 

2010年より、ビューティーアトリエグループ代表に就任した郡司。自身も32年の美容師キャリアを誇る腕利きの美容師だ。

宇都宮を中心に美容室、理容室、まつエクサロンの経営を進める中、郡司の中にはふつふつと湧き上がる思いがあった。

お客様をもっと幸せにするにはどうしたら良いのだろうか。

長きにわたる模索の末、たどり着いた答えは「三面美養」の実践だった。

三面美養:いまを美しく、いつも美しく、いつまでも美しく。本当の美しさは、清潔でつややかな髪を目指す「外面美養」、健康な体を目指す「内面美養」、安定した心を目指す「精神美養」の3つの要素がすべてそろってはじめて手に入るとの考え。  

「私たちの本当の役割は、お客さまとお会いしていない時間にこそあるのではないだろうか。美しさとは、日々の生活のなかで育まれるもの。お客様には、サロンにいらっしゃるいまだけではなく、いつも、いつまでも美しくあってほしい。」

2017年。こうした思いをもとに、美容室ではなく理美“養”室を目指すことを社内に宣言。外面・内面・精神面を美しく養う「三面美養」の実践を開始した。

「理美容師は髪を切る事が仕事ではありません。髪をデザインして育てる。体をデザインして育てる。心をデザインして育てる。栄養・休養・教養を与えられる所が理美“養”室です。私たちは三面美養の考えをもとに「理美養師」を目指します。」

ビューティーアトリエグループが未来に向け、新たな一歩を踏み出した。 

米粉100%バウムクーヘン、JURINとの出会い

JURINとの出会いは、三面美養の考えを元に事業を拡大しようと思った矢先だった。

「たまたま地元の銀行様と社外アドバイザーさんがご紹介くださり、その方がバウムクーヘン事業の後継者を探していらっしゃると。」

2021年6月、両者引き合わせ。J U R I Nのバウムクーヘンを食べた瞬間に驚愕する。

「美味しい」

米粉で作られているのに、しっとりしていて美味しいのだ。しかも米粉や卵は安心・安全な栃木県産。地産地消にも貢献できる。

「これなら自分のお客様にも、100%自信を持って勧められる。」

この時の感動は、今でも忘れられないと郡司は語る。その場でJURINと共に歩むことを決意した。

こうしてビューティーアトリエグループは食でもお客様のライフスタイルを豊かにするべく、バウムハウスJURINの運営を開始した。 

ビューティーアトリエグループがJURINの経営を受け継ぐ際、地元栃木でも大きなニュースとなった。(出展:下野新聞SOON、https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/506696?relatedarticle)

食を通して、美しく健康な暮らしと喜びの時を創造することを目指す。

バウムハウスJURINを通して、美しく健康な暮らしと喜びの時を創造することを実現したい。“理美養室がやっていることに意味があるバウムクーヘン屋さんを目指す”と語る郡司。

「バウムハウスJURIN事業を通して、“お客様の至福の時”を満たすことを実現したいです。もらったとき、あけるときに、いつもときめきがある。もらっただけで幸せを感じる存在。JURINの箱を見た時に、思い出すことはひとそれぞれ。その風景が記憶に残るものであるために、こだわりを貫きながら、作っている人にも生きがい、やりがいを感じる事業に育てていきたいです。」

 具体的に、どういった形でお客様の時を満たしていくのか。

「地元で採れた良質なお米と厳選した卵を使うなど、創業当初から受け継がれる変えてはいけない信念を変えるつもりはありません。その一方でJURINをティラミス風にして楽しめるレシピを提案するなど、お客様に“新しい価値観”どんどん提案していければと考えています。」

 

JURINを使ったティラミス。コーヒーソースをたっぷり吸った陽乃樹と風味豊かなクリームチーズの組み合わせは、JURINスタッフにも愛される秘伝のレシピ。

 お客様がこれまでの人生で出会うことがなかった価値観に触れてもらうことを通して、「ときめく瞬間を増やすことができれば嬉しい」と目を輝かせる。

 

“食を通して、美しく健康な暮らしと喜びの時を創造すること”をビジョンに掲げ、真っ直ぐ進む。理美養師とバウムクーヘン職人で挑む「バウムハウスJURIN」のチャレンジに今後も注目です。 

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